鳴門 海門山 潮明寺 境内の風景

海とともに歩んだ、
潮明寺の歳月

潮明寺は、鳴門の海辺にたたずむ、高野山真言宗の古刹です。
そのはじまりは、永禄五年(1562年)、海中から十一面観音が出現し、
この地に祀られたのが起こりと伝えられています。

時を経て、元和元年(1615年)には再興され、
以来、四百年以上にわたり、地域の人々に親しまれてきました。

境内には、紀貫之が『土佐日記』で詠んだ歌の碑や、
弘法大師を彫り込んだ銀杏の御神木など、
時を超えて語り継がれる風景が息づいています。

海とともに歩んだ、
潮明寺の歳月

潮明寺は、鳴門の海辺にたたずむ
高野山真言宗の古刹です。
1562年、海から現れた観音さまを
祀ったのがはじまりと伝わります。
境内には、歌碑や御神木があり、
初夏には紫陽花が咲き誇ります。

鳴門 海門山 潮明寺 境内の風景

彩りゆれる、
あじさいの季(とき)

潮明寺の境内が、もっとも色づく季節。
それは、梅雨のころに訪れます。
石段のそばに、山門のふもとに、静かに、
鮮やかに咲く紫陽花たち。
青や紫、やわらかなピンク
雨に濡れた花びらが、しっとりと風景にとけ込み、
訪れた人の心をやさしく癒してくれます。
その美しい光景から、いつしか人々は、
この場所を「あじさい寺」と呼ぶようになりました。

潮の香りと、花の彩り。
ここにしかない、初夏のひとときをどうぞ。

彩りゆれる、
あじさいの季(とき)

梅雨のころ、潮明寺の境内には
色とりどりの紫陽花が咲き誇ります。
雨にぬれる花びらがやさしく揺れ、
訪れる人の心をそっと癒します。
その美しさから、いつしか
「あじさい寺」と呼ばれるようになりました。

鳴門 海門山 潮明寺 境内の風景

銀杏に刻まれた、
弘法大師の面影

潮明寺の境内に立つ、一本の大きな銀杏の木。
樹齢はおよそ四百年ともいわれ、
長い歳月をこの地とともに過ごしてきました。
その幹には、弘法大師の姿が彫られており、
今もなお、静かに人々を見守り続けています。

しかし木は少しずつ成長を重ね、
そのお姿は徐々に樹皮に覆われつつあります。
あと三十年ほどで、完全に見えなくなるとも言われています。

自然と信仰が重なるこの御神木は、時の儚さと、
今この瞬間の尊さを静かに伝えてくれているようです。

銀杏に刻まれた、
弘法大師の面影

境内に立つ、樹齢およそ四百年の銀杏の木。
幹には弘法大師の姿が彫られ、
今も静かに人々を見守っています。
やがて木の成長とともに姿は隠れ、
三十年ほどで見えなくなると言われています。
いまこの瞬間だけの風景が、
訪れる人の心に静かに残ります。

鳴門 海門山 潮明寺 境内の風景

海から現れた、
慈悲の御本尊

潮明寺の御本尊は、十一面観世音菩薩。
永禄五年(1562年)、
鳴門の海中から現れたと伝えられています。

十一の顔を持つ観音さまは、
すべての方向に目を向け、人々の苦しみを見つけ出し、
その慈悲でそっと救ってくれる存在です。

この尊像は奈良時代の作ともいわれ、
今も本堂に静かに安置され、
訪れる人の心をやさしく包み込んでいます。

海から現れた、
慈悲の御本尊

潮明寺の御本尊は、十一面観世音菩薩。
1562年、鳴門の海から現れたと伝えられています。
十一の顔であらゆる苦しみを見つめ、
その慈悲で人々を救う仏さまです。
奈良時代の作といわれ、
今も本堂に静かに安置され、
訪れる人の心をやさしく包み込みます。

鳴門 海門山 潮明寺 境内の風景

護摩の炎とともに、
願いを空へ

潮明寺では、不動明王像の前にて
護摩札のお焚き上げを行っております。
護摩の炎には、願いを天へ届け、
祈りをあたたかく包む力があるといわれています。

交通安全・恋愛成就・盗難防止。
それぞれの願いを込めた護摩札は、
一定期間お祀りしたのち、感謝とともに焚き上げます。

静かに立ちのぼる煙に、
日々の祈りがそっと重なっていく、
そんな時間がここにはあります。

護摩の炎とともに、
願いを空へ

潮明寺では、不動明王像の前で
護摩札のお焚き上げを行っています。
願いを込めた札を炎にくべ、
祈りを空へと届ける静かなひととき。
交通安全、恋愛成就、盗難防止。
役目を終えた護摩札を、感謝とともに
丁寧に見送ります。